照明の選び方|部屋別のポイントや種類・明るさをわかりやすく解説

2026/08/24 00:00

照明は、部屋を明るくするためだけの設備ではありません。

光の色や広がり方、器具のデザインによって、同じ家具を置いた空間でも印象は大きく変わります。
一方で、照明にはシーリングライトやペンダントライト、フロアライトなど多くの種類があります。

明るさや色温度、取り付け方法も異なるため、「何を基準に選べばよいのかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、照明の種類・色温度・明るさなどの基本から、リビング、ダイニング、寝室、ワークスペースに合う照明の選び方まで解説します。
お気に入りの照明を取り入れて、家で過ごす時間がもっと好きになる空間をつくりましょう。

   

1.照明で部屋の印象はここまで変わる


照明で部屋の印象はここまで変わる

照明は、明るさだけでなく光の色や当て方、器具のデザインによって、部屋の印象を大きく変えるインテリアです。
同じ家具を置いた部屋でも、照明を変えるとくつろぎやすさや家具の見え方まで変わります。
オレンジがかった温かみのある光は、落ち着いた印象をつくります。
ソファでくつろぐリビングや、眠る前の寝室に取り入れると、ゆったりとした時間を演出できます。
反対に、白くすっきりとした光は文字や手元を見やすくし、仕事や勉強をするワークスペース、調理をするキッチンなど、作業性を重視したい場所に向いています。
光の当て方によっても印象は変わります。
部屋全体を均一に照らすと明るく開放的な空間になります。
ペンダントライトでテーブルの上を照らしたり、フロアライトで壁や天井に光を広げたりすると、明暗にメリハリが生まれ、奥行きのある空間になります。
壁や天井に光を反射させる間接照明は、器具からの光を直接見せず、柔らかく広げたいときに効果的です。
点灯していない昼間でも、器具のフォルムや素材はインテリアの一部として目に入ります。
木の家具に柔らかな光を合わせると、木目や質感が引き立ち、心地よい空間をつくれます。
日中は窓から入る自然光を生かし、夕方以降は照明を少しずつ足していくと、時間の移ろいを感じられる落ち着いた空間になります。
すべてを一度に明るくするのではなく、必要な場所へ光を重ねることが、心地よい照明計画の基本です。
照明選びでは、明るさだけを基準にするのではなく、「この部屋でどのように過ごしたいか」を考えることが第一歩です。

 

2.照明選びで失敗しない3つのポイント

 

照明選びで失敗しないためには、①部屋の用途、②色温度と明るさ、③取り付け条件の3点を、デザインを決める前に確認しましょう。
デザインだけで決めると、「思ったより暗い」「まぶしい」「取り付けられない」といった失敗につながります。

 

1.部屋の用途と過ごし方を決める

 

家族でくつろぐリビング、食事を楽しむダイニング、集中したいワークスペース、休息する寝室では、適した光が異なります。
一つの部屋で複数の過ごし方をする場合は、主照明だけで全体を照らそうとせず、フロアライトやテーブルライトなどの補助照明を組み合わせる方法がおすすめです。
必要な場所に必要な光を足せるため、シーンに合わせて雰囲気を変えやすくなります。

 

2.色温度と明るさを確認する

 

光の色は、くつろぎやすさや作業のしやすさに影響します。
落ち着いて過ごしたい場所には温かみのある光、手元をはっきり見たい場所には白っぽい光が向いています。
詳しい数値の目安は「色温度・明るさ」の章で解説します。
明るさは、W(ワット)だけで判断しないことも大切です。
Wは消費電力を示す単位で、明るさそのものを表す数値ではありません。
LED照明では、光の量を表すlm(ルーメン)や、照らされた面の明るさを表すlx(ルクス)もあわせて確認しましょう。
感じ方は、部屋の広さだけでなく天井の高さや壁・床の色、シェードの形でも変わります。

 

3.取り付け方法と器具のサイズを確認する

 

天井照明を購入する前に、引掛シーリングやダクトレールなど、設置場所の配線器具を確認します。
照明器具によっては電気工事が必要です。賃貸住宅では、天井へのビス留めや直付けが可能かも事前に確認しましょう。
器具のサイズと重量も重要です。大きなペンダントライトは空間の印象をつくりやすい一方、テーブルや部屋に対して大きすぎると圧迫感が出ます。
反対に小さすぎると、必要な範囲に光が届きにくくなります。商品ページで、寸法、重量、対応する電球、コード長、取り付け方法を確認してください。

 

購入前の最終チェック

 

次の3つを満たしていれば、大きな失敗は防げます。
1.部屋で何をするか、誰と過ごすかを整理したか
2.色温度と明るさ(lm)の目安を確認したか
3.配線器具・サイズ・重量を確認したか

 

3.部屋別の照明の選び方

 

部屋別の照明の選び方
部屋別の照明選びでは、その場所で優先したい過ごし方に合わせて光を決めます。
リビングはくつろぎと使いやすさ、ダイニングは食卓の見え方、寝室は落ち着き、ワークスペースは手元の見やすさを重視しましょう。

 

リビング

 

リビング
リビングは、家族が集まる、テレビを見る、読書をするなど、さまざまな目的で使う場所です。
シーリングライトやダウンライトで部屋全体の明るさを確保し、フロアライトやテーブルライトを加えると、過ごし方に合わせて調整しやすくなります。
夜にゆっくり過ごすことが多い場合は、電球色を取り入れると落ち着いた雰囲気になります。
読書や細かな作業もする場合は、手元を照らす補助照明を用意すると便利です。
テレビの画面だけが明るくならないよう、周囲にも柔らかな光を置くと、明暗差を抑えられます。
リビング・ダイニング・キッチンが一続きの間取りでは、隣り合う照明の色温度を近づけると、空間にまとまりが生まれます。

 

ダイニング

 

ダイニング
ダイニングでは、テーブルの上にペンダントライトを吊るすと、食卓を中心とした空間をつくれます。
照明器具が視界に入りやすいため、家具とのバランスや素材の相性も選ぶポイントです。
食事を温かみのある印象に見せたいときは、電球色がよく合います。
シェードの下方向に光が集まるタイプは、テーブル面を印象的に照らせます。
ただし、周囲が暗く感じる場合は、ダウンライトや間接照明を組み合わせてください。
ペンダントライトを複数灯並べる場合は、器具同士の間隔をそろえると整って見えます。
ダクトレールを使えば、位置や灯数を調整しやすくなります。

 

寝室

 

寝室
寝室は、必要以上に明るくせず、光源が直接目に入りにくい照明を選ぶことがポイントです。
温かみのある電球色のテーブルライトやフロアライトを取り入れると、眠る前の落ち着いた時間を演出できます。
ベッドに横になったとき、天井照明の光源がまぶしく感じないかも確認しましょう。
読書をする場合は、部屋全体を明るくするのではなく、枕元に手元用の照明を置くと、必要な場所だけを照らせます。
ポータブルライトなら、コンセントの位置に左右されにくく、ベッドサイドや棚の上などへ気軽に移動できます。

 

ワークスペース

 

ワークスペース
ワークスペースでは、部屋全体の明るさに加えて、デスク面を照らすデスクライトを用意しましょう。
文字や手元を見やすくし、作業に必要な明るさを補えます。
光がモニターへ映り込んだり、手や頭で影ができたりしない位置に設置することが大切です。
利き手と反対側から光を当てると、書く手の影ができにくくなります。
集中したい時間には白色から昼白色、夜に読書や軽い作業をする場合には温かみのある光など、用途に合わせて調色できる照明も便利です。

 

4.照明の種類

 

照明は、設置場所と照らし方によって役割が異なります。
マスターウォールが取り扱う照明は、大きく「シーリングライト」「ペンダントライト」「フロアライト」「テーブルライト」「ポータブルライト」「デスクライト」の6種類に分けられます。

 

シーリングライト

 

シーリングライト
天井へ直接取り付ける照明です。
高い位置から広い範囲へ光を届けやすく、部屋全体の明るさを確保する主照明に向いています。
器具の高さが抑えられるため、天井をすっきり見せやすいことも特徴です。

 

ペンダントライト

 

ペンダントライト
天井からコードやパイプで吊り下げる照明です。
ダイニングテーブルやキッチンカウンターなど、特定の場所を照らす用途に適しています。
器具のデザインが目に入りやすく、空間のアクセントにもなります。

 

フロアライト

 

フロアライト
床に置いて使う照明です。
ソファやベッドの近くに置き、壁や天井へ柔らかな光を広げると、落ち着きのある空間を演出できます。
工事をせずに位置を変えられるため、模様替えにも対応しやすい照明です。

 

テーブルライト

 

テーブルライト
サイドテーブルや棚、ベッドサイドなどに置く小型の照明です。
読書時の手元灯や、空間に温かみを加えるアクセント照明として使えます。
点灯していないときもオブジェのように楽しめる、デザイン性の高い製品が多くあります。

  

ポータブルライト

 

  ポータブルライト

充電して持ち運べる照明です。
コンセントの位置に左右されにくく、ベッドサイドやテーブル、棚の上など、必要な場所へ気軽に移動できます。
デザインが豊富で、くつろぐ場所に合わせて柔軟に取り入れられます。

  

デスクライト

 

デスクライト
デスクの上や周辺に設置し、仕事、勉強、読書などの手元を照らす照明です。
アームやシェードの角度を動かせるタイプは、光を当てる位置を細かく調整できます。
調光・調色機能があれば、作業内容や時間帯に合わせやすくなります。

 

5.色温度・明るさ

 

照明の心地よさは、光の色を表す色温度と、光の量・照らされた面の明るさを分けて考えると選びやすくなります。
同じ明るさでも、光の色や広がり方によって受ける印象は異なります。

 

色温度とは


色温度とは

色温度は光の色合いを表し、K(ケルビン)という単位で示します。
数値が低いほど赤みがかった温かみのある光に、数値が高いほど青みを帯びた光になります。

●電球色:2600~3250K。赤みがかった温かみのある光で、リビングやダイニング、寝室など、くつろぎたい場所に向いています。
●温白色:3250~3800K。電球色と昼白色の中間にあたる、やや温かみのある光で、リビングやダイニングなどに取り入れやすい光です。
●白色:3800~4500K。温かさと見やすさのバランスがよい自然な光で、リビングや書斎など、幅広い空間に取り入れやすい光です。
●昼白色:4600~5500K。さわやかな白い光で、キッチンや洗面所、ワークスペースなど、見やすさを重視したい場所に向いています。
●昼光色:5700~7100K。青みがかった明るい印象の光で、書斎や勉強部屋など、集中して作業したい場所に向いています。

 

色温度を選ぶことは、そこで過ごす時間の心地よさを整えることにもつながります。

 

 出典・参考リンク: Panasonic|LEDの光源色はどのように区分されていますか

明るさを表す3つの単位

 

照明選びでは、W(ワット)、lm(ルーメン)、lx(ルクス)の違いを理解しておくと、必要な明るさを判断しやすくなります。

 

●W(ワット):消費電力を表す単位です。
 明るさそのものを示す数値ではありません。「60W形相当」などの表記は、従来の白熱電球のおおよその明るさに置き換えた目安です。
●lm(ルーメン):光源から放たれる光の量を表します。
 LED電球や照明器具の明るさを比較するときの基本的な目安です。
●lx(ルクス):床、机、作業面など、光に照らされた面の明るさを表します。
 光源からの距離や照射範囲によって変わります。


出典・参考リンク: 日本照明工業会
 

明るさが同じでも見え方が違う理由

 

照明器具に同じlmの光源を取り付けても、部屋で感じる明るさが同じになるとは限りません。
シェードが光をどの方向へ広げるか、光源から照らす面までどのくらい距離があるかで、lxは変化します。


明るさが同じでも見え方が違う理由

光を下方向へ集めるペンダントライトは、テーブル面を明るく照らしやすい一方、天井や部屋の隅は暗く感じることがあります。
乳白色や紙製のシェードは光を柔らかく広げ、器具の周囲にも明るさを届けます。
透明なガラスシェードや電球が露出する器具は、きらめきが魅力ですが、見る位置によってはまぶしく感じることがあります。


内装の色も明るさの印象に影響します。

内装の色も明るさの印象に影響します。
白や明るい色の壁は光を反射しやすく、濃い色の壁や家具が多い空間は光を吸収しやすいため、同じ照明でも落ち着いて見えます。
ウォールナット家具を中心にした空間では、壁や天井へ向けた柔らかな光を加えると、暗くなりすぎず木の深い色合いを引き立てられます。

 

6.ペンダントライトで失敗しない高さ・設置方法

 

ペンダントライトは、取り付け方法と吊るす高さを事前に確認することが大切です。
特にダイニングでは、テーブル面から器具の下端まで70cm程度を一つの目安にし、まぶしさや視線の抜けを見ながら調整します。

 

主な取り付け方法

 

引掛シーリングは、天井の配線器具へ照明のプラグを取り付ける一般的な方法です。
比較的簡単に設置できますが、器具の重量や形状によっては天井への固定が必要になることがあります。
ダクトレールは、レール上の対応する位置へ複数の照明を取り付けられる方法です。
簡易取付型は既存の引掛シーリングを利用できる一方、レールと照明を合わせた重量や取り付け可能な位置の確認が必要です。
直付けは、天井の電気配線と照明器具を直接つなぐ方法です。
天井面をすっきり見せやすく、新築やリフォーム時の照明計画にも向いています。
原則として電気工事が必要で、重量のある照明や天井をすっきり見せたい場合に採用されますが、賃貸住宅では設置条件の確認が必要です。

 

ダイニングでの高さの目安

 

ダイニングでの高さの目安
ダイニングテーブルにペンダントライトを設置する場合は、
テーブル面から70cm程度の高さが一般的な目安です。
高すぎるとテーブルの上が暗く感じられ、低すぎると光源が目に入ったり、対面する人の視線を遮ったりすることがあります。
器具の大きさやシェードの形によって見え方が異なるため、椅子に座った状態でまぶしさを確認してから高さを決めましょう。
天井の配線位置がテーブルの中央からずれている場合は、コードハンガーやダクトレールで吊り位置を調整できることもあります。

 

 

7.マスターウォールおすすめの照明

 

 マスターウォールでは、家具と調和しながら、空間を心地よく演出するデザイン照明を取り扱っています。
ここからは、リビング・ダイニング・寝室・ワークスペースにおすすめの照明をご紹介します。

 

リビングにおすすめ

ダイニングにおすすめ

寝室におすすめ

ワークスペースにおすすめ

■ この記事について

執筆・編集:マスターウォール編集部

監修:AKASE GROUP株式会社

公開日:2023/06/14/更新日:2026/08/24